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| 3/4 ◇◆◆◆ |
| 「……あたしはやめるつもりないからね」 仕事への道すがら、私に出会ったアリエノは考えられる限りの不機嫌そうな声で言った。 彼女の意志は先刻承知。理屈ではないところで私は彼女がそうすることを理解していた。 なら、どうしてこんなことをしているのだろう。こうなった以上、彼女が失敗するまで、私のすることは何も無い。なのにこうして姿を見せ、敵意ある視線を向けられている。なんのために? よく分からない。分からないままに、私は言った。 「この仕事はあんたには無理だ。ギルドはそれを承知でやらせようとしている。あんたをクビにするために」 「分かってるって言ったはずよ」予想通りの返事。「それでもやるしかないの。大丈夫、簡単にギルドの思い通りになんかさせないわ。何日もかけて取っておきのを準備してきたんだから。うまく行けば、どんな魔物だってイチコロよ」 うまく行けば。そうならなければ、クビになる暇すらないだろう。だが威勢のいい言葉に、微かな震えが紛れているのを私は聞き逃さなかった。どうやらまるきり無知という訳ではないらしい。だからといって、止めようとしない以上、同じことだったが。 「あんたがしくじれば、私が後始末することになるんだ。付いていかせてもらう」 「勝手にすれば? あたしは行くからね!」 |
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「この辺で一休みすることにするわ」 |
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ようやく辿り着いた先は、訪れる者とていない廃墟だった。かつては神殿かなにかだったのだろうが、今は完全に死んでいた。正しくは、標的の魔物のみが棲み潜んでいるはずだった。さらに言えば、わざわざ討伐する必要があるとは思えない、ギルドの真意が透けて見えるような場所だった。 |
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