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| バタン! わたしは自分の部屋に飛び込んだ。どうしたらいいんだろう。ぺたんと床にへたり込むと、いつものようにムイムイがひょい、とわたしの膝の上に乗ってきた。 「……ねえ、どうしたらいいのかな、ひどい人なのかも知れないけど、わたしを助けてくれた人なんだ。わたし、助けたい。でも、どうしたらいいんだろう」 ムイムイ相手に、わたしはひとりでまくしたてた。 ひとしきりしゃべったら、なんだか落ち着いてきたみたい。なんとかしなきゃ。わたしは必死に考えた。 「あいつらをやっつけることはできないけど、イゴールに知らせることはできるかも。でも話を聞いてくれるかなあ。それにあいつらを先回りしなきゃ」 するとムイムイはぴょんと飛んで、部屋の隅の物陰に隠れてしまった。やっぱり、ムイムイには難しい話だったのかなあ。 そしたら、また現れたんだ。そしてその後から、他のムイムイたちも。そこだけじゃない、ベッドの下から、棚の陰から、次々に現れてくる。どこにこんなにいたんだろ? こんな沢山のムイムイを見たのは初めてだった。すぐにわたしの部屋はムイムイで一杯になった。 「みんな……手伝ってくれるの?」 返事の代わりに、ムイムイたちはわっと集まって、わたしをすっぽり包み込んだ。何も見えない、だけど、なんだかとっても安心できた。 ムイムイの壁が崩れた。また見えるようになった。びっくりしたことに、そこはわたしの部屋じゃなかった! |
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「ここは……どこ?」 |
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ごろつきたちが退散して見えなくなるまで、イゴールは姿勢を崩さなかった。でも見えなくなった途端に、苦しそうに奥のベッドに倒れこんだ。やっぱり辛かったんだ。わたしは慌てて駆け寄った。部屋の片隅に、まだ乾いてない血の付いた包帯が無造作に捨ててあった。 |
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「そのロープ……そうか、お前が奴らを足止めしてくれたって訳か。……なぜだ?」 |
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「どの噂のことか、心当たりが多すぎて分からねえが、たくさん殺したってのは間違いじゃねえ」 |
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部屋の扉を開けた。誰もいなかった。あれだけいたムイムイも。なんだか部屋が変にがらんとした気がしたけど、その時は気にも留めなかった。ムイムイも疲れたんだと思ったんだ。がんばってくれたんだもの。 |
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